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「○ヶ月で100万円達成!」の嘘とカラクリ
SNS等で「○ヶ月で100万円達成!」のような発信を見ることがあります。
中には本当に月収100万円の方もいるかもしれません。しかし、Web制作のビジネスモデルを知っている方なら、これが月収ではなくその月の受注額もしくは入金額であり、”最高”が抜けているのではないかと、疑うはずです。
つまり、正しくは、「月間の最高受注額100万円」や「月間の最高入金額100万円」が正しいのではないかということです。
Web制作の特徴
Web制作には、以下のような特徴があります。
- 単価が数十万
- 納品までの期間が数ヶ月
- 基本は案件ごと単発での受注
そのため、受注額も入金額も月によってかなりばらつきが出ます。例えば、極端な例ですが、以下のようになることもあります。
- 1月の入金額:10万円
- 2月の入金額:35万円
- 3月の入金額:5万円
- 4月の入金額:100万円
- 平均:37.5万円/月
実態は月収37.5万円ですが、これを「月収100万円」と表現している方がいます。これはまだましな方で、中には全くの嘘の場合もあるでしょう。
SNSの発信というのは、それくらい信憑性のないものです。
月商〇〇も怪しい
月商などの数値も当てになりません。
月商と表現している理由は、おそらく一部の仕事を外注しているからです。30万円で受けても、デザインを外注したら、半分程度しか残りません。「月商30万円」と「月収15万円」では、前者の方が稼いでるように錯覚させやすいです。
このやり方が許されるのであれば、僕はフリーランス時代に月商500万円以上稼いだ月もあります。Web開発案件を受ければ、これくらいになるのは珍しくありません。
しかし、その案件は数ヶ月かけて開発していますし、バックエンドができないので、その部分は外注しています。実質、僕に入ってくるのは、1/3以下です。
SNSや広告には、このような嘘とは言えなくても、正しくはない表現がたくさんあります。
Web制作で月収100万円は稼げません!
多くの方は、Web制作で年収1200万円(本当の意味で月収100万円)は稼げません。 中には本当に稼ぐ方もいます。ただ、かなり稀です。誰もができるようなことではありません。
本当に月収100万円稼いでる人のタイプに関しては、別の記事で紹介しようと思います。